NTTコミュニケーションズの格安スマホブランド「OCNモバイルONE」に月額550円で通信容量500MB/月プランが誕生しました。
グループ内企業であるNTTドコモの「エコノミーMVNO」(初心者向けプラン)の位置づけです。
通信容量は少ないですが、LINE、メール、Twitterといった通信容量をあまり必要としない用途がメインの方へおすすめできるプランです。
目次
この投稿でわかる事
この投稿でわかる事
- OCNモバイルOneの月500MB、550円プランの概要
- 本プランをおすすめしたい人
- OCNモバイルOne自体の実測レビュー
OCNモバイルONEの月500MB、550円プランを考える
OCNモバイルONEの月500MB、550円プランがおすすめな人
本プランは、運営会社は違いますがドコモのエコノミーMVNOと位置付けられたプランです。
これからスマホデビューする人向けの初心者プランの位置づけですが、私は価格と機能(容量)のバランスが絶妙な客寄せプランと感じました。
このブログ的には、本プランを検討している方として、初心者の方ではなく以下のような方を想定しています。
本ブログ的にプランがおすすめな人
- 毎月のスマホにかけるお金をできるだけ安くしたい人
- データ通信はもっぱらLineやメールなどのテキスト通信がメインで、大きな通信容量を必要としない人
- スマホを安く利用したいけど、Povoのようなトッピングを考えるのが面倒くさい人
- 安いだけじゃなくて、どこでもつながる安定した通信を利用したい人
- radikoやyoutubemusicのような音声系ストリーミングサービスを延々と流したい人(車載用途等)
- メインのスマホは別に存在しているが、諸事情で主に着信用としてメインとは別の番号を維持する必要がある人
データ通信をバリバリしたい方は、500MBはあっという間になくなってしまうのでおすすめしません。
記事中で実測値を記載しますが、OCNモバイルONEは通信速度の実測値がかなり速く本当にあっという間になくなります。
安価にデータ通信をバリバリ無制限で利用したい方は、以下の記事で紹介した1.5Mpbsで通信容量実質無制限のMineoパケット放題Plusがおすすめです。
OCNモバイルONEの実際の通信速度をレビュー
安かろう悪かろうでは困るという意見もあろうと思いますので、まず最初にOCNモバイルONE自体の通信速度レビューをします。
筆者の手元にあるOCNモバイルONEのSIMカードで実測しました。私は500MBプランの契約ではありませんが、APNなどの接続情報は各プランで一緒なので、通信速度は同じと考えていいはずです。
実測値が以下の表です。計測地点はいずれも人が密集する首都圏のターミナル駅周辺です。(計測日はいずれも、2022年2月25日(金)平日)
計測日時 | 下り(Download) | 上り(Upload) |
07時59分 | 7.11Mbps | 16.2Mbps |
08時01分 | 19.8Mpbs | 7.56Mbps |
11時20分 | 24.9Mpbs | 12.2Mpbs |
12時51分 | 8.98Mpbs | 10.0Mpbs |
17時52分 | 13.6Mpbs | 12.0Mpbs |
19時13分 | 7.8Mpbs | 5.78Mpbs |
いずれも実測で5Mbpsを超える通信速度が出ており、まず遅いと感じる場面はないと思います。
また、結構重要なポイントとして、MVNOと呼ばれる格安SIMを提供する会社にありがちな、昼休み中に遅くなりすぎて使い物にならないという問題は発生しませんでした。
OCNモバイルONEはインターネット上のレビューでも比較的通信速度に対するポジティブな評判が多いサービスなので評判通りです。
これだけの速度が出ていれば安心して利用できますね。
OCNモバイルONEの月500MB、550円プランの中身をチェック
続いて、プランの詳細を見ていきます。
通信容量は550MB、不足した場合は月中に追加もできる
本プランの通信容量は500MBですが、長期休みや旅行など特殊な事情で契約容量上限の500Mbpsを超過する場合でも月中に通信容量が追加できます。
スマホアプリ経由なら1GB単位、ウェブからなら500MB単位での追加ができますが、どちらから申し込んでも単価は500円でスマホアプリ経由の方が半額です。
また、追加した容量は最大3か月まで持ち越すことができるので、余らせて捨ててしまう心配が少ないですね。
どのぐらい通信をしたかの情報は、スマホのOCNアプリから確認できます。

節約モードを使えば容量を消費せずに通信できる
本プランの特徴というわけではないのですが、OCNモバイルONE全般的な機能として「節約モード」が存在します。
スマホアプリで節約モードのオンオフを切り替えます。節約モード時は通信速度が200kbpsに制限されますが、そのかわり通信容量を消費することがありません。
そもそも、200kbpsという通信速度ですが、LINEやメールでのテキストメッセージ送信程度であれば全く問題ありません。
しかし、写真の送受信はかなり時間がかかり、動画は絶望的といった状況です。その辺は使い分けですね。
容量を使い切った後は200kbps、使い方次第ではそれなりに使える
実際にOCNモバイルONEを利用して前項で記述した節約モードに変更し200kbpsの通信速度制限下でチェックをしました。
LINE通話:〇
音声通話だけであれば、特に問題なく通話できました。声が聞こえにくかったり、遅延したりといった事もありません。
とはいえ、電話はリアルタイムで音声を双方向にやり取りする都合上、電波が安定しない状況になると通信品質の劣化が如実に現れる点は注意が必要です。
動画は音声も映像も途切れ途切れになりました。使い物にならないです。
Radiko(ラジオ):◎
聞き始めのバッファに少し時間がかかりますが、一度再生が始まれば全く問題ありません。
LINE通話と違い、放送局側から一方的に音声をおくるだけなので、通信品質劣化が起こりにくいです。
Twitter:〇
テキストだけなら全く問題なし。画像をアップするとさすがにもたつきます。
GoogleMapなどの地図:△
画面を動かす際に、読み込みが遅れストレスを感じますが、使えないわけではないです。
オンラインゲーム:×
ゲームは多くのデータをやりとりするので、低速通信は向いていません。
テザリング:×
パソコン用のWebページは画像も多く、通信容量が多いため低速通信は向いていません。
番外編:その他のOCNモバイルONEのおすすめポイント
ここまで紹介した以外にも、OCNモバイルONEとして共通的におすすめなポイントを紹介します。
足回りの回線は安定のNTTドコモ
OCNモバイルONEは、NTTドコモから回線を借りて運営しています。
つまりサービスエリアはNTTドコモと全く同じです。日本国内で私たちが出かけるような場所であれば大体はカバーできているので安心して利用できます。
追加SIMで容量がシェアできる
500MBで物足りなくなって、さらに通信容量が多い上位プランへの変更する際には、容量シェアサービスが便利です。
OCNモバイルONEはSIMカード1枚あたり月額税込440円の利用料が発生しますが、1つの契約で最大4枚までSIMカードを追加できます。
家族で通信容量をシェアするといった使い方がメジャーだと思いますが、自分ひとりでもスマホ・タブレット・モバイルルータで通信容量をシェアしたりと結構柔軟な使い方ができます。テザリングすればいいじゃないという声が聞こえてきそうですが、毎回接続するの結構面倒なんですよね。
もちろん、追加したSIMカードは不要になれば1枚ずつ解約もできます。SIMカードを解約する際にはWebから返却処理を行い、指定された場所に送付するだけです。
私が直近でSIMカードを解約した際には、未返却の場合でも違約金などペナルティはありませんと明記されていたので、最悪返却を忘れても…まぁ、大丈夫です。
ちなみに月中にSIMカードを解約しても月末までは利用できます。
dポイントと連携できる
もともとGooポイントという別のポイントプログラムを展開していたのですが、2021年10月からdアカウントと連携して毎月の支払実績に応じてdポイントがたまるようになりました。dポイントは街中に利用できるお店が多いので便利ですね。
まとめ:OCNモバイルONEの月500MB、550円プランが向いている人
繰り返しになりますが、以下のような方には大変おすすめできるプランです。
月額550円から利用できますので、興味のある方はためしてみてはいかがでしょうか。
OCNモバイルONEの月500MB、550円プランをおすすめしたい人のおさらい
- テキストや音声通話など、大きな容量を必要とする通信をあまり利用しないライトな人
- スマホにかける通信量をできるだけ安くしたい人
- 安く利用したいけど、Povoのようなトッピングを考えるのが面倒くさい人
- 安くても安定した通信を利用したい人