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【2021年】SBI債の元本割れリスクは?安全性や金利を検証

2021年5月22日

【2021年】SBI債の元本割れリスクは?安全性や金利を検証

今回はSBIホールディングスが発行している債券であるSBI債について紹介します。

株やREITと比べると比較的元本割れのリスクが少なく安全性が高い上に、普通預金と比べて利率が高いのが特徴です。

今回の投稿はそんなSBI債の紹介と、実際に購入をしてみたのでそのレポートです。ではどうぞ!

SBI債の説明

まずは、SBI債の特徴について詳しく見てみましょう。

SBI債はSBIホールディングス株式会社が発行する債券

SBI債は東証一部上場企業であるSBIホールディングス株式会社が、自社の企業信用を元にして売り出した債券、いわゆる社債です。

満期まで所有していると購入金額に加え利息を受け取ることができます。

株と比べるとローリスク・ローリターン

発行企業が倒産した場合に投資元本が戻ってこない可能性があります。

ただし、仮に発行企業が倒産したとしても、社債は株よりも優先して返済を受けられることが一般的である反面、利率は社債の方が低いことが一般的です。

発行主体が国である国債や、地方自治体である地方債などと比べると、倒産リスクを考慮して社債の方が利率が高くなる傾向があります。

SBI債をおすすめしたい人

株やREIT等のように日々値段が変わるような商品への投資はしたくない。でも銀行預金に預けていてももらえる利息は少なくて不満。

そんな、ローリスク(よりも少し上)・ローリターン(よりも少し上)のポジションの投資を探してる人にはお勧めです。

第41回SBI債の発行条件

税引き前利率は0.6%、運用期間は2年

ちなみに、SBI債は発行回ごとに利率や運用期間が異なります。第41回目となる今回の利率は年利0.6%(税引前)、運用期間は2年です。

2021年5月現在、私がWebで探す限りでは銀行預金の金利は、あおぞら銀行の年利0.2%が最高水準のようなので、その3倍!と随分と高いです。

一般的な預貯金運用と比較して利子率は600倍

街中にたくさんある郵便局にお金を預ける場合とSBI債を買った場合の比較をしてみます。

ゆうちょ銀行の普通預金金利は年利0.001%(税引き前)です。SBI債は、ゆうちょ銀行の金利の600倍の金利が付与されます。

仮に100万円投資すると、年間で6,000円(税引前)がゲットできます。魅力的ですよね!

SBI債は安全なのか?格付けは?

確率論ではほぼ安全だが、倒産リスクはゼロではない

第41回SBI債の投資リスクを確認します。格付け会社である日本格付研究所による格付けは、BBB+です。

格付けとは第三者機関が客観的な指標で、発行主体となる企業体の健全性を評価するものです。

同社のHPによると、BBB+よりも少し低い格付けのBBBを取得した企業で、2年以内に倒産する確率は0.55%です。

逆に言えば99.45%は倒産していない事になります。

10,000社の会社があると55社は倒産することになりますが、これは業種や企業規模を考えずにの数字です。

企業が倒産するリスクが全く存在しないわけではありません。

しかし、オンライン証券という成長著しい産業であること、その中でもトップクラスのシェアを誇る企業である点を考慮すると、私は問題ないという判断をしました。

第41回SBI債に申し込んだ結果!

今まで何度もチャレンジしても買えなかったSBI債、今回も懲りずに申し込みました。

その結果、今回は初めて購入する事ができました!ここからは、そんなSBI債の購入レポートです。

ダメ元の気持ちだが、とりあえず申し込むことは決定

たまたまSBI証券のホームページを開くと、「第41回SBI債を5月7日(金)12:00から発売します!」との記事を見つけました。

SBI債は、各回によって利率や申し込み方法(先着順、抽選)等のルールが異なります。

あまりに何度も落選が続いたので、最近は申し込み自体をあきらめてました。

ただ、今回は先着順だったので、日ごろの事務作業で鍛えたパソコンスキルを活かせる!と思い申し込むことを決断

でも、つぎはいくら投資しようかで悩む。

この、SBI債を始めるよ!っていう通知は、発売日の3日前ぐらいに見ました。

時間があるってことは迷うってことと同義です。

いくら倒産リスクはゼロに近いとはいえ、2年間資金が拘束されるわけです(途中換金できる仕組みはありますが損する可能性が高い)

この2年の間にこのお金が必要になるかも?とか、中央銀行が利上げを始めたらどうしようとか悩みました。

意を決して申し込むと、あっさりと約定

そして、申込日当日。申し込みが開始される12:00。

仕事が昼休みに入ると共に、急いでスマホを立ち上げ申し込みをしました。

結果!

なんと、初めてSBI債をゲットする事が出来ました。(金額はぼやかしています)

初めて投資ポートフォリオに債券を組み込むことができました。

購入後も気になって見てると意外と売れ残りあり

SBI債に関わらず自分が購入したものの販売状況が気になる事ってありますよね。

いいなーと思って買ったスカート、次にそのお店に行って同じものが残ってたら…嫌ですよね?

そんなくだらない理由で、購入確定後もSBI債の申し込み状況はどうかなぁ~と思いながらページを見てました。

しかしなかなか完売せず、募集総額400億円が埋まったのは申し込み開始日翌日の夕方頃です。

あれ?すぐに完売するわけじゃないんだ…。

瞬間蒸発しなかった理由を考える

すぐに完売する!と思って焦って申し込んだので、ちょっと拍子抜けした気持ちでした。

インターネットを調べてみると、どうやら前回の第40回も同じような状況だったようです。

400億円と規模が大きいですし、他の投資手段と比べてとびぬけて利率が良いわけでもないですが、意外と時間がかかった印象です。

考えられる要因としては、以下の2つかなと思いました。

将来的な利上げ観測

アメリカでコロナウィルス予防ワクチン接種が進んで景気回復→インフレ→利上げの流れが見え始めたことで、日本でも将来的な利上げ(預金金利アップ!)が連想。

とはいえ、日本国内を見渡してみれば、もう30年近く低金利が続いていますし、日本国内に限っていえばこの状況がすぐに変化する事はないと私は思ってます。

子会社であるSBIソーシャルレンディングの不祥事問題

こっちのほうが重要そうです。

子会社であるSBIソーシャルレンディングが貸付債権のトラブルを起こしています。

親会社であるSBIホールディングスはこの問題に今期で一気にカタを付けるようで2021年度決算で関連損失145億円を計上しています。

この損失を計上しても当期純利益811億円を確保しており企業体力は十分でしょう。しかし昨今はコンプラ違反の問題を起こすと投資家が毛嫌いを起こす傾向があります。

最後に

今回の投資で、投資ポートフォリオに初めて債券を加えることができました。

年利0.6%で高金利だ~!とは言いませんが、比較的低リスクで、銀行預金よりは金利をもらえるので満足です。

あとは投資期間の2年間何もないことを祈るのみです。

皆様も投資は自己判断・自己責任で!

【追記】2021年7月17日:第42回SBI債は利率低下で残念。

第42回SBI債が発売していました。

運用期間は前回の第41回SBI債と同じ2年ですが、税引前利回りは年利0.58%と前回よりも0.02%下がっています。

そのためか、7月16日(金)12:00から発売を開始してしていますが、17日9:00時点でまだ残っているようです。

運用環境が厳しいことは理解しますが、集客ツールとして1%ぐらいの高利回りをお願いしたいですね~。

【追記2】2022年6月08日:本当に買ってよかったか自信が無くなってきました。

SBI債を購入してから1年が過ぎました。

日本国内を見れば日本銀行が頑なに利上げを行わないため、SBI債の年利0.6%は好条件であることに変わりはありません。

しかしながら、この記事を投稿している時点で為替レートは1ドル134円、ここ一年で急速に円安が進み海外通貨と比較した際の円価値の目減りが進んでいます。

その他にも、ウクライナ戦争、上海ロックダウンなど、要因から様々なモノの値段があがっています。

そんな状況なので、ドルやユーロなどの外貨、株やリートといったインフレに強いとされる資産を持っていた方がよかったかな…と思う最近です。

(とはいえ償還まであと1年なので、おとなしく持ち続けようとは思います。)

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